まるくまもぐら通信

夜は占い師、昼はMBA持ち技術者。ビジネススキル、時事、占い。世界が明るく仲良く楽しくなりますように。                             

☆ウェイトさんのタロット図解、訳してみたよ。その2 (まだイントロだけど)☆

 

夜はタロット占いYouTuberまるくまもぐら。

🌟YouTubeで夜な夜なタロット占いチャンネル放送してます🌟

 

 

 

 

 正直最近、視聴者数も伸び悩み修行を思い立ちました。

ということで。タロット占いの原点。

ウェイトさん『タロット図解』(The Pictorial Key to the Tarot)を読んでみようかと。

ウェイト版タロットを作ったご本人の解説書です。

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The Rider Tarot Deck

The Rider Tarot Deck

 

 

前回序文を翻訳しました。

今回、ようやく本文に入ったと思いきや。本題に入る前にもイントロが。

ウェイトさん焦らしすぎです。

 

100年前の、秘密結社で魔術の研究をしていた筋金入りのオカルト狂。

タロット占い教義の教祖様

イントロなのに書いてある内容も難しくてさっぱりです。

 

歌よみに与ふる書

ならぬ

札よみに与ふる書

 

余はいかにしてキリスト信徒となりしか

ならぬ

余はいかにしてオカルト狂徒となりしか

 

ご興味ある方は全部お読みいただけると頑張った甲斐があって嬉しいですが、

つまみ食いすると。

タロットはシンボシズム(象徴主義

このシンボリズム(象徴主義)という言葉が十数回は繰り返し言及されています。

このシンボリズム(象徴主義)はタロット解釈の鍵となるかもしれません。

 

一般的な言葉(language)でも

絵画(picture)でも

象形文字(hieroglyph)でも

記号(sign)でもない。

あくまで象徴(symbol)

タロットは人間の深層心理、この世の神羅万象のすべてを78枚のカードに仮託したもの。

 

図柄はただのニュアンスに過ぎない。

記号(sign)ととらえるだけでは、あらゆることは表現できない。

そして、タロットカードの意味する言葉も時代や相手に応じて変化していくものである。

 

きちんとタロットさんの声を聴いて、自分の口で翻訳しないといけない。

タロットさんは間違えない。間違えるのはいつでも読み手。

まぁ結局、Sonic師匠がいつも言っているような事です。

やっぱり師匠は天才です。

 

 

あと一点、こんな気になる文章が。

 

「タロット解釈の可能性は限りなく多いし、そのどれもが説得力を持ちうるでしょう。

たとえ考え選び抜いた当人でさえ、ほとんど欺瞞と思ってしまうような表現であっても。」

 

占い師の皆さまなら分かるかもしれない、占い師の皆さまにしか分かりえない内容かもしれません。

 タロット占いをしていて、考えた自分でも不安な解釈に対して、お客様は一言救われたと。

ますます不安になることもありましたが、自信を持てる気がしてきました。

 

ではでは、私もウェイトさんに負けないくらい前置きが長くなってしまいましたが、

一章のイントロです。

 

 

---------以下、翻訳--------

Part I: The Veil and its Symbols

ヴェールとその象徴

Introduction and General

紹介と概要

 

人は誰しも自分のものさしで人を批評してしまいがちです。おせっかいにも病気の原因とメカニズムを探ろうとする病理学者さながら、人の事をとやかく批評したりします。

詩人のように科学に興味のないロマンチストの病理学は「不信心な天文学者は気が狂っている」と言うかもしれないですし。つまらない凡人が病理学者ごっこをしたならば天才のことなどまるで理解できずにきっと狂人と思ってしまうでしょう。

詩人と一般人、それ以外にも世の中には色々な変わった種類の人が巨万といます。

偏見にとらわれずに最高の理性を働かせられたなら、調停役として公平に人を評価できるかもしれません。

 

私は神秘学(オカルト)が役に立つような病理学があるとは思いません。オカルティストが非現実的でばかげているのは普通の人ならみんな思うことでしょう。オカルトは調停役としてふるまう上で、扱いが難しいというよりむしろ邪魔なものだとさえ思います。 神秘学(オカルト)を役に立てようとしても経験主義の藪医者になってしまい、判断の手段として何の役にも立たないはずです。現状ではオカルト(魔術みたいな神秘術)はミステリー(同じ神秘術でも伝統的な神学)とは違って厳密に学問としての体をなしているわけではなく、仕事や日常生活などの身の回りの様々な事に対しての規範となるほど、きちんと役に立つことはほとんどありません。

 

私はオカルトが背徳的な部類の高級芸術であるために、指摘されるべき点は多く論題が正しくないと主張されがちと分かっていますが、オカルトが実用的な装飾芸術(サブカル)であるとも思いません。 私は長いこと難しい上に疑わしくもある魔術教義について研究してきました。この芸術の分野は明らかに詐欺だったり、少なくとも完全に不合理だったりするものと出会うことばかりで、うんざりするくらい常に新鮮な気持ちで取り組めました。 オカルト主義に関して歴史を振り返ってみても、それらは得てして装飾的でないし、論理的理解を裏付けるような嬉しい発見などほとんどありません。

 

タロットを高度なシンボリズム(象徴主義)の法則に従って扱う場合は、薔薇十字団では「賢者は星々を支配するであろう」というように、蒙昧な雲の中でも失われない忍耐を持つ必要があります。 真のタロットはシンボリズム(象徴主義)であります。それはただの言語(language)では語られるものでもないし、ただの記号(signs)でもありません。その意匠の奥底に宿す真意をくみ取れたならば、それらは無限の組み合わせが可能であり、あらゆる事柄を表現できる本当の意味でのアルファベットになります。

 

タロットは、読み取るのは難しく恣意的になってしまいがちです。

しかし、もし正しく解釈できたなら最も高い次元での、神秘(ミステリー)への鍵となるものです。 これまで長い間タロットの象徴的な解釈は歪められて語られてきましたし、様々な出版物においても間違った歴史が広められてきました。 正しい知識を持っている人は極めて稀ですし、仮にいたとしても彼あるいは彼女自身の信仰を裏切れず、偏見を免れるのは難しいから仕方のないことです。彼あるいは彼女らの占う暗示というものは巷にあふれる「カード占い遊び」のように、タロット占いの神髄からすると上澄みや正反対ともとれるような、表面的であり空想的なものです。

 

タロットに関しては「秘密の伝統的な解釈」が存在するにもかかわらず、いい加減な解釈が大々的に公表されてしまう可能性があります。私はそうなる前に興味ある諸兄姉に警告しようと思います。シンボリズム(象徴主義)の深奥に及ばない解釈などというのは、タロットの表現しうる森羅万象、大地と海と天の星の全てに関して、3分の1にもなりません。

タロットの言いたいことというのは、根本的な事でも発展的な事柄でも、簡単に文字で書き表すことが出来るようなものでないためです。明確にしたと言っても、完全に表現しきったというには程遠いはずです。 それゆえに、神秘を継承し続け、神殿の守護してきた者たちも、秘術が明るみに出る心配はないと思うほどです。

 

最近再発行された私の「ボヘミアン・タロット」の序文でも、私がそのとき可能であったこと、または最も必要と思われることを述べました。 この以前の著作は、私が研究した成果であるタロットカードと、カードの秘めたありのままの真実を、一般の人に分かりやすく紹介しようと特に気を付けて書きました。

 タロットは偉大なシンボル(symbols)の連なりなのであって、それらの究極、あるいは崇高な意味は、一般的な言葉(language)や絵画(picture)や象形文字(hieroglyph)などに比べ遥かに深い意味を秘めています。

 これは「秘密の伝統」の一部でも教えを受けた人々なら理解できるでしょう。 この本でそれぞれのカードに割り当てられている言葉の意味については、過去の誤った解釈から距離を置いて書いています。洞察力のある諸兄姉においては、正しい理解が出来き、真実にたどり着けるように全力を尽くしました。 残念ながら力およばなかった点もいくらかありますが、概ね満足いくものです。

 

さらに、伝統について何も知らないのに、神秘学者や哲学者のように個人的な見解を解説してまわる人たちがいます。一方で伝統の一部を理解するも、それがために世の中に誤った解釈を広める正当な資格を持っていると勘違いしている著述家もいます。そういった人々の欺瞞を暴き、蒙を啓くべき時が来たのだと感じます。

 

振り返ってみれば、タロットカードの歴史は否定的なものですし、信憑性や客観性の観点から検証してみるとそもそも14世紀以前の歴史はありません。 起源からして、エジプト、インド、あるいは中国と諸説あって疑わしいです。オカルト作家は誰も彼も、この問題に対してさえ、無知を自覚し最初の誤った仮説をきちんと検証しようとしません。 そんな有り様なので、すべての解説者は非常に狭い範囲でしか研究をしていないですし、創造性のかけらも感じられない人ばかりです。

 

例えば、タロットは11世紀南フランスの異端アルビ派の暗号として創作されたかもしれないですが、この素晴らしい仮説も見逃されています。

私はこの仮説を、ガブリエル・ロセッティ(Gabriele Rossetti,イギリスの芸術家)と、ウジェーヌ・アロウ(Eugene Aroux;フランスの政治家)の精神を受け継ぐ、「ルネッサンスの新しい光」の作者であるハロルド・ベイリー(Harold Bayley;イギリスの著述家)に捧げたいです。あるいはクーパー - オークリー夫人(インドの神学者)の熱心で全てを探る精神に役に立てていただけたなら幸いです。

当時の資料に残された図柄が証拠です。教皇(Pope or Hierophant)のタロットカードに影響を与えたと考えてみてください。秘密のアルビ派教主の教えに関連し、ベイリー氏はこれらと同じ透かしを多くの資料で見つけています。

女司祭(High Priestess)のカードについて、アルビ派の教会それ自体を表しているとして、ほんの少しの間考えてみてください。

そして塔(Tower)のタロットカードについて、7つの丘の都市であるローマ教皇の都と破壊の象徴としての稲妻によって打たれた塔の関係が、教皇と彼の俗界の権威が、神の激怒によって破壊され塔から追い落とされることにたとえられていると考えてみてください。

 

タロット解釈の可能性は限りなく多いし、そのどれもが説得力を持ちうるでしょう。

たとえ考え選び抜いた当人でさえ、ほとんど欺瞞と思ってしまうような表現であっても。

 

タロット誕生の由来についてはこれよりさらに多くのものがあるが、疑義も多く私はそれらをここで引用する勇気はありませんが少し続けます。

タロットが史実として初めて正式に確認できるのは、考古学者クール・ド・ジェブランの著作についてです。彼は最も重要なタロットカード(大アルカナ)のいくつかを模写しました。そして、彼の古写本は、その後に発行された多くのタロットについての基礎的な参考文献として貢献しています。絵柄は非常に原始的であり、エッティラのカード、マルセイユのタロット、フランスにおいて現在流通している他のものとも異なっています。

私は、そのような問題での良い鑑定者ではないですが、カードの1枚1枚が後に影響を与えた事実は、私が引用した事例と、カップのエースという最も注目すべき実例により、示されている。聖体器にちなんで、それを聖体崇拝の寓意画と呼ぶべきと思いますが、今のところ重要ではありません。重要なのは、17世紀にハロルド・ベイリー氏が「ルネッサンスの新しい光」の中で、6つの類似した図案を載せているということです。彼は、それがアルビ派起源を裏付けるものであり、聖餐と聖杯を象徴するものと主張しています。もし彼がタロットのことを聞いていたならば、そしてもし彼が、これらの占いのカード、運勢のカード、すべての放浪の芸術のカードなどが、南フランスにおいてその時代に流行していたことを知っていたとすれば、私は彼の魅力的ですが、あまりにも空想的すぎる仮説は、彼の夢の大気の中で、さらに大きく膨張したかもしれないと残念に思います。私たちは、絵の後ろで光る、キリスト教グノーシス主義、マニ教、そして彼が純粋な原始福音書により理解するもの全てについて、洞察力を持っていると信じるべきです。私は、そのような眼鏡を通して見ないですし、そして私はただ、後の時代に、彼が注目したものについてげんきゅう紹介することができるだけです。ここで言及している彼の研究は、カードの歴史において前例のない驚くべき事で、胸が高鳴るようなものです。

 

タロットの形式や数に関して、一般によく知られているでしょうし、いちいち列挙する必要はないかもしれません。しかし、何でも読者の皆様が良く知っているものと決めつけるのも良くないと思いますし、また他の理由もあるので、私はそれらを、簡潔に以下に一覧にしました。

 

 

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Translated by Markumamogura