☆西洋美術史まとめてみたよ、古代オリエントから、象徴主義、サルバドール・ダリまで。タロットにからめて☆
こんにちは、夜はタロット占いYouTuberまるくまもぐら、です。
わたし今、『タロット図解』というウェイト版タロットを作ったウェイトさんの最初のタロット解説書を訳そうとしているのですが。
序章においてタロットはシンボリズム芸術(象徴主義芸術)であると繰り返し紹介されています。どうもタロットを本当に深く理解するためには、象徴主義の理解が必要みたいです。
皆さまタロット見たことあるかと思いますが。こういうのです。
いろいろな意味合いを象徴させています。
☆ウェイトさんのタロット図解、訳してみたよ。その2 (まだイントロだけど)☆ - まるくまもぐら通信
この象徴主義は、19~20世紀に流行した美術ですが、
せっかくなので、西洋美術史を速習でまとめてみようと思います。
各時代の巨匠の名画を並べています。
実は芸術鑑賞も趣味のまるくまもぐら。
美術館で見たことある絵とか、NHKの日曜美術館で見たのを並べています。
皆さんが見たことあるのも含めていろいろ紹介しています。
まず西洋文化の大きなくくりとして二分できます。
ハイカルチャー(主流文化)⇒古代ギリシャ文化、古代ローマ文化、ルネサンス
今も昔も、古代ギリシャ文化が西洋において絶対的な正統派です。
また西洋思想というものは、ソクラテス、プラトン、アリストテレスの時代から変わらず。
「自然科学と理性(西洋哲学)」に裏付けられたものの考え方です。
この古代ギリシャを受け継いだ古代ローマや、長い暗黒時代の後にこれらを復興したルネサンスも同じく正統派な古典文化として扱われます。
カウンターカルチャー(サブカル)⇒オリエンタリズム(エジプト、イスラム圏)、キリスト教
自然科学や理性的でないもろもろのこと。たとえば幻想・空想・神秘主義・宗教などなど。
残念ながらというか、当然タロットもこちら。
西洋芸術史について古代ギリシャが~というと(これは凄い教養あふれる感じします)
タロットの起源が~と言い始めると、(なんか胡散臭い感じしますよね?世の中そんなものです。)
また次の3点が時代ごとに変化するため。変わるたびに○○主義など新しく名前がついていきました。
☆何を表現したのか?
神話など抽象的なテーマか、身近で具体的なテーマか
☆誰のためにものか?
神官や貴族などのエリートか⇔一般の大衆向けか
☆どのように表現したのか?
抽象的⇔写実的
それでは振り返ってみていきます。
1.原始時代はこんな感じ。
ラスコー洞窟の洞窟絵画
2万年前にクロマニョン人によって描かれたそうです。いつか行ってみたいです。
鳥も歌い、猿だって語っているのでしょう。絵を描いてこそヒトなのかもしれません。
(飛ばします。)
2.古代オリエント芸術
古代メソポタミア、古代エジプト、古代ペルシアなど、現在の中東地域に栄えた古代文明の芸術です。
時期としては紀元前4千年紀から、ギリシャやローマが栄える紀元前3世紀ごろまで。
後世への影響は限定的とされますが、オリエンタリズムという語もあるように、異文明に対しての憧れや好奇心などの形で脈々と続いてきました。
個人的に好きなのと、少なからずタロットカードの絵柄に影響を与えていると思うため載せときました。
古代メソポタミア
ウルの戦旗(スタンダード)
紀元前2600年ごろのシュメールの古代都市ウルの遺跡から出土した箱
旗と呼ばれていますが。箱です。
ちょっとタロットっぽいでしょうか?
それより中身が気になる、まるくまです。
イシスに手を引かれるネフェルタリ王妃
お墓のレリーフですが、こちらもタロットっぽい?どうでしょうか。
なおこのネフェルタリ王妃、およそ三千年続いた古代エジプトで最も愛された王妃様です。
夜な夜な恋を占って愛を語る、まるくまもぐら、この方を紹介しないわけにはいきません。
夫ラムセス2世のラブレターがたくさん残っています。
"我が愛は特别だ、彼女に匹敵する者はいない。なぜなら、彼女の美しさが世界一。擦れ違いだけで、心が盗まれてしまった。"
そして彼女のために、世界遺産のアブ・シンベル神殿をつくってしまいました。
(そもそも世界遺産は、この神殿のダムへの沈没から救うためにできた制度です。
何千年前もの夫婦愛が世界中の文化遺産を救うことになるとは。)
ちなみに、ウェイト版タロットの共同制作者、ウェイトも彼の著作「タロット図解」においてヒエログリフについて触れています。
古代オリエントの美術展示では、
あと、まるくま家のご近所にある、三鷹のアナトリア考古学研究所
とっても素敵な展示でした。(平日しか開いていないのと、一応予約制です。)
などで展示されています。是非お出かけください。
古代(Antiquity)
古代ギリシャ・古代ローマを(古典古代)といい特に西洋文明の始まりとして扱われます。
後のルネサンス、現代にいたるまで芸術、思想、文化など多大な影響を残しています。
現存する神殿や収蔵している美術館はどこも観光名所ですよね。
3.ギリシャ美術
芸術にしても、思想にしても、古代ギリシャは原点にして、到達点という感じです。
ギリシャの芸術は、神話の世界を、公共の皆のために、理想主義の形で表現しました。
理想的な美の追求というのが大きな特徴です。
また理想を追究するというのは極めてエリート的な発想ですが、公共アートとして芸術が発展したというのも興味深い点です。
肉体美の追求がギリシャ芸術の特徴です。
絵画はあまり残っていませんが、壷や皿などが残っています。
神話を題材にしたものが多いです。
4.ローマ美術
ギリシャ後に発展した、ローマでも、ギリシャ同様にローマ神話を題材に神殿で芸術が発展しました。
(実際ギリシャの芸術家によるものが多いそうです)
また現実の人や情景を題材にした写実主義が広まりました。神殿だけでなく、銭湯(テルマエロマエで有名になりましたね。ちなみに、まるくまもぐら温泉好き、ロケ地の温泉全部浸かっています。)
カエサルさんですが。
皺とか、髪の毛薄いのごまかすため月桂冠かぶってたり、思想の美を追求したギリシャ芸術とは違って、とっても写実的ですよね!
ローマ時代になって風景が描かれるようになってきました。
絵具の退色で多くが風化してしまいましたが、火山で地中に埋まってしまったポンペイのものが現在まで残っています。
- 中世
ローマが衰退してから、ルネサンス(復興)までのゲルマン民族が支配する「暗黒時代」を指します。ヨーロッパではキリスト教が爆発的に広まりました。
絵という絵はほとんどキリスト教の絵
「暗黒時代」いうだけあって、いきなり数百年の断絶があります。
・中世は宗教芸術というのが大きな特徴です。
⇒なので、十字架の形を象徴など、比喩、暗示、デフォルメなどの形式で発達しました。
・対象は、布教のための教会芸術から高位聖職者や貴族、後に一般市民の個人向けと変遷していきます。
ビザンチン美術
5世紀から15世紀まで、東ローマ(ビザンチン)帝国で発達した美術です。
コンスタンチノープル(トルコのイスタンブール)という、西洋とオリエントの狭間に立地するため、
古代のギリシァ美術やローマ美術を継承しつつ、オリエントの影響を多大に受けました。
キリスト教(正教会)を国教として定めていた宗教国家だったためイコン(Icon)などの宗教画が発達しました。
オリエント+キリスト教+神秘=タロット
最初の方にこんな事書いていますが。どどどど~ん。
ちょっとタロットっぽいと思いますがいかがでしょう?
ロマネスク美術
11世紀後半から12世紀
ビザンチン美術の逆輸入みたいな形で東から、ローマ時代には蛮族とされたケルトやゲルマンの芸術を取り込みながらヨーロッパ全体に広がっていきました。
芸術に注ぐだけの富は当時教会や修道院にしかなかったというのも理由ですが、布教のため教会堂の天井や側壁には聖書や聖人伝を題材とした説話的な壁画が多く描かれました。
修道士や聖職者の、聖地や過去の聖人たちに対する憧れ(ローマへの憧れ=ロマン)を象徴的・抽象的に表現しています。
ゴシック美術
12世紀~13世紀
ゴシックとは「ゴート人の、ゴート風の」を意味します。
一つ前のロマネスクはローマを向いた芸術でしたが、より一層ケルトやゲルマン化が進みました。
北国のため重厚で採光のため窓が大きい建築が主流に。このためステンドグラス芸術が発展しました。
また聖職者から貴族や中産階級など個人の家屋、肖像画、装飾写本など美術が普及、あわせて表現もより人間的・写実的なものになりました。
近世
近世はルネサンスから絶対王政の終焉までの時代ですが、イタリアのフィレンツェなどでルネサンスが花開きました。
ルネサンス美術(14-16世紀)
ギリシャ美術やローマ美術の復活、キリスト教から解き放たれ、自然の美や現実世界の価値を見直すというのが大きなテーマになります。
人間の尊厳が再認識され、「意思さえあれば人間は何事も為し得る」という希望にあふれた時代です。
(何でもできる。何でもなれる。昨年プリキュアでも話題になりました。いつの時代にも同じような事を言う人がいるものです。)特に芸術家個人の名前が有名になるのはこの時代からでしょうか。
「自然科学と理性(西洋哲学)」がキーポイントです。
ダヴィンチさんは機械設計とかもしていました。
まさに科学、哲学、芸術、すべてを究めた天才です。
ちなみにめちゃイケメンで、性格も良かったみたい。
完璧な人っているんですね。
『最後の晩餐』
ルネッサンスは遠近法をはじめとした西洋絵画技術が大発展を遂げました。
有名な画家さん達はみんな建築家やエンジニアだったりしたのも影響があると思います。キリストを中心に、遠近法になっているのが分かるかと思います。
建築家や詩人としても有名でした。
まさに最後の審判って感じの絵ですね。
むむむ、みなさま見覚えございませんか?
2018年紅白歌合戦で、米津玄師さん「Lemon」を歌ったのが徳島県鳴門市の大塚国際美術館システィ-ナ・ホールですが、この絵の原寸大レプリカになっています。
彫刻でも有名です。
『ダビデ像』
ルネッサンスが、ギリシャやローマ時代の再興というのがよくわかると思います。
ラファエロ 『キリストの変容』
ルネサンスは宗教画が多いもの特徴です。
キリストが山に弟子たちとおもむき、旧約の預言者であるモーセらと語り合いながら白く光り輝く姿を弟子たちに示したシーン
「バロック」
17世紀の西洋では、庶民生活が安定してきたことから、風俗画、風景画、静物画など、実社会により密着したテーマが多く選ばれるようになりました。ルネサンスは、ギリシャやローマの「自然科学と理性(西洋哲学)」といった冷静さや理想主義の側面が強かったですが、バロックでは生身の人間の感情や情熱により焦点を当てて進化したと言えます。
ご存知、名作アニメ「フランダースの犬」のラストシーン。
「パトラッシュ、ぼくは見たんだよ。いちばん見たかった、ルーベンスの2枚の絵を。だからぼくはいま、すごぉく幸せなんだよ……」
その絵がこちら。
『聖母被昇天』
『キリストの降架』
皆さまフェルメール展が、
東京では2019年2月3日まで、大阪は2019年2月16日から5月12日まで開催です。
まだの人。ぜひぜひお出かけくださいまし。
まるくまもぐらも、行ってまいりました。
音声ガイドのナビゲーターはなんと、石原さとみさん。
無料で貸し出しなのでぜひ借りて解説聞きましょう。
『牛乳を注ぐ女』
ルネサンス、テーマが壮大ですが。
わざわざ朝ごはんか何か用意しているシーン描くようになってきのがバロックです。
レンブラント 『夜警』
夜警といわれるけど、実は昼間を描いた絵。
レンブラントさんの絵はなんだか暗いタッチのが多いです。
題材が神話ではなく現実の出来事や場面が多く題材となっているのもバロックの特徴です。
ベラスケス 『ブレダの開城』
スペイン絵画の巨匠によるスペイン軍の勝利と寛容さを描き切っています。
「ロココ」
18世紀になると、絶対王政が最盛期を迎え宮廷芸術がもてはやされました。
ヴェルサイユの薔薇の世界です。
甘美な装飾様式で贅沢を極めたもの、絵画等の題材も貴族主義的で、退廃的な印象を与えるものが多いです。
ブランコぶらぶら。ふんわり優雅に。
近代
近代は、絶対王政の終焉から20世紀初めごろまでの期間です。
王様から庶民の政治に。権力の移り変わりとともに芸術も変化しました。
18世紀から19世紀にかけて革命期のフランスから
というタイプの異なる芸術様式が新たに起こりました。
この時代から百花繚乱色々な芸術がどんどん生まれていきます。
「新古典主義」
ロココの反動から質実剛健な表現、ギリシャ芸術を理想として、当時の革命家の嗜好にそって英雄主義なテーマの絵画が多く描かれます。
『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』
まぁナポレオンさん、英雄ですが騎兵ではなく大砲屋さん、乗馬も上手じゃなくて山はロバでのんびり越えたみたいです。
英雄物語を理想的に描く、すなわち新しい時代のギリシャ古典で、新古典。
また絵の対象が貴族から、軍人や革命家に移ります。
絵のタッチもくっきりはっきり。
「ロマン主義」
18世紀後半から 19
今度は「新古典主義」が教科書みたいでつまらないということで、
エキゾチスム・オリエンタリズム・神秘主義・夢などといった題材に対して、
個人の感情、憂鬱・不安・動揺・苦悩・個人的な愛情を込めて表現しています。
フランス語で"La Liberté guidant le peuple" 直訳は民衆を導く自由!!
タイトルのどこにも女神などと書いてないです。
絵のどこに自由って?ですが。
そう、この女性は自由の"象徴"として描かれています。
"象徴"キーワードやっと出てきました。
タロットの象徴主義、だいぶ近くなってきましたね。
ロマン主義と象徴主義は表現のディテールはほとんど同じですが、
象徴主義は、数十年ほど時代が後のことです。
実は象徴主義の中心人物、フランスの詩人ボードレールもドラクロワの大ファンでした。
ターナー 『雨、蒸気、速度』
イギリス史上最高の風景画家さんです。
イギリス人には、とりあえずターナーさん最高っすといってください。
蒸気機関車が普及されたころの絵です。
雨の中、蒸気をもくもくと、凄まじい速度、で走る蒸気機関車に対する驚きを表現しています。
ぼかしすぎてゴミみたいですが、
列車の前を全力ダッシュで走るウサギが描かれています。
探していてください。言ってみればこのウサギは素早さの"象徴"です。
「写実主義」
またまた今度は、「ロマン主義」が良くわからんということで、現実を空想によらず、ありのままに捉える芸術に戻ることに。
クールベ 『自画像』
ものすごく"写実的"ですよね。
当時は受け入れられませんでした。
「自分を曲げずに真っ直ぐに描いていけば、人は必ず感動する」
自分の眼を信じ、信念に従った人です。
ミレー 『落穂拾い』
芸術というと権力者のためのものだった当時、
農民や労働者の日常的な様子を描いたため 画壇からは相当の避難を浴びたそうです。
きっと心優しい人だったのだと思います。
「印象派」
日本人が大好きな印象派
印象というと、抽象的な響きですが、「写実主義」の新しいグループの一派です。
主義というも派閥なので”派”とされます。
「写実主義」を突き詰めて、もっと本当に目で見えるように絵を描く表現技法に挑戦しました。
これから紹介する絵は、
至上の印象派展「 ビュールレ・コレクション」2018年、日本各地をめぐりました。
皆さまご覧になりましたでしょうか?
モネ 『睡蓮』
モネはスイレンの絵をたくさん描いてました。
『日傘をさす女性』でも有名です。
ルノワール 『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』
絵画史上最高のセンター(美少女)
めちゃめちゃかわいかったです。
出口まで行くも、もう一目だけと、三回ほど逆走してしまいました。
愛情や感動を後世の地球の反対の人にまで伝えられるなんて、芸術とはなんと素晴らしいのだと思いました。
スカートや、手の部分をぼかして、
鑑賞者の視線が彼女の眼に集まるようにしています。
写真でも「ぼかし」ってありますよね。
見たままよりも、もっと見えているように。印象派たる所以です。
セザンヌ 『赤いチョッキの少年』
ポスト印象派にくくられることが多いと思いますが。
ビュールレさんに敬意を表してこちらに。
この絵ちょっと変じゃないでしょうか?
よく見ると右腕明らかに長いですよね!
あえて右腕に違和感を持たせることで、静止画なのに観ている人の視線が動くため、絵に引き込まれてしまいます。
「ポスト印象派」
印象派の後に、フランスを中心活躍したが画家たち、
共通性はあまりないですが他のとも一緒にくくれないオンリーワンな絵描きさん達です。
今でこそ最も高値で絵が取引される画家のひとりです。
一枚数百億円!! でも生きているときはただの一枚も絵が売れなかったそう。
ゴッホといえばこちら。
ゴッホの死の真相に迫る全編油絵のアニメ映画。
まるくまも見に行きましたが凄かったです。
Loving Vincent - Official Trailer
まるくまも感想とか書いてみました。
『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』
いつか生で見てみたい絵の一枚です。
自分とは何なのか、人生とはなんなのか、生きること、いずれ死んでしまうこと、
なぜ何もないのではなく、何かがあるのか?
タヒチの蒼い空の下、白い砂浜の上をゴロゴロ、碧い海の中をゆらゆら。
南の楽園でどうしてどうしてこんな難しい事ばかり考えてたんでしょうか?
ご先祖さまが変な実を食べてしまったからでしょうか。拾い食いはいけませんね。
「象徴主義」
ライダー版タロットもこの「象徴主義」に基づいてタロットカードを作ったと「タロット図解」で解説しています。やっとここまできました。
19世紀後半から、20世紀初頭の芸術です。日本では明治時代。
車はまだ高価でしたが、鉄道はとっくに一般的で、町には街灯、ライト兄弟が飛行機を飛ばそうかという時代です。写真や映画も普及し始めました。
このような、科学万能時代の幕開けで、芸術も写実主義というか、ずばり写真が最先端の芸術としてもてはやされていました。
こうした写実主義への反動から、ただありのままの景色を描くのではなく、心情や感性といった人間の内面に影響された心象(イメージ)の象徴(シンボル)を表現する芸術が「象徴主義」です。
また、科学主義、自然主義への反動から、むしろ中世に先祖がえりしてキリスト教や神秘主義の傾向も強いです。この芸術運動に対して、黄金の夜明け団、薔薇十字団などの秘密結社も大きな影響を与えたとされています。この二つの秘密結社はウェイトもメンバーでした。
ちょっとタロットっぽい感じしません?
義父の誕生日会で踊り、その褒美として、母にそそのかされて洗礼者ヨハネの首を所望した王女。首、宙に浮いちゃっています。まさに象徴主義の絵という感じです。
ギリシャ神話のなぞなぞクイズがテーマの絵です。
スフィンクスのなぞなぞ「朝には4本足、昼には2本足、夜には3本足で歩く物は何~だ?」
まぁ皆さん聞いたことありますが。
もうめちゃタロットっぽい感じ!
モロー『ガラティア』
ギリシャ神話の一場面
巨人に一方的に言い寄られて洞窟に隠れている、海のニンフであるガラティア
山椒魚?状態の乙女。
ここまでくると絵が上手すぎるので、タロットというより、
ロマンスエンジェルなどのオラクルカードみたいですね。
(オラクルカード=お告げのカード、タロットみたいに占いに使うカードです。)
グスタフ・クリムト 『接吻』
接吻によって結ばれた二人の恋人たちのテーマ。
象徴主義の代表作だけあって、いろんな人がいろんな解釈をしてます。
ちなみにこのクリムトさんの画風を真似っこしたクリムトタロットも一部界隈では、
人気あります。
皆さま今年2019年は クリムト展 ウィーンと日本 1900
東京2019年4月23日~ 東京都美術館(東京・上野公園)
名古屋2019年7月23日~ 豊田市美術館(愛知)
今からとっても楽しみ。皆さまぜひ行きましょう。
(この接吻は国宝級なので来るかわかりませんが、)
クリムト『ユディト』
ちょっとエジプトとかオリエントって感じしませんか?
このちょっとオリエント風味というのが象徴主義のポイントの一つです。
ミュシャ『スラヴの歴史の神格化』
ミュシャさん、まるくまもぐらも大ファン。
こちら習作ですが、週間ジャンプの扉絵っぽいですよね。
アールヌーボーの寵児といわれますが、晩年のスラヴ叙事詩を象徴主義で、
チェコ、スラヴの伝承・神話および歴史を万感の思いを込めて全20展で残しています。
感動でした。
文字にも言葉でも表現できない様々な思いの象徴として絵で表現する。
まさに象徴主義!
またこの象徴主義は絵画に関わらず、様々な芸術分野に取り入れられました。
文学では、ボードレールの「悪の華」やワイルドの「サロメ」、音楽ではドビュッシーが有名です。
なおこの「悪の華」挿絵もまさにという感じです。
もうそのままタロットで良いじゃんと、思います。
「キュビスム」
20世紀初頭のピカソの芸術
複数の視点による対象の把握と画面上の再構成、
ルネサンス以来の「単一焦点による遠近法」の放棄しているのが特徴でず。
(子供の絵は皆そうなんですが。)
ピカソ 『泣く女』
「シュルレアリスム」
象徴主義の表現技法は引き継ぎながらも、前衛的なテーマを表現しようとしたものです。
象徴主義が、過去の神秘主義を振り返っているものなのに対し、シュルレアリスムは前衛的、未来指向であるのが特徴的です。
思想的にはユングの心理分析やフロイトの精神分析が大きな影響を与えています。
個人の意識よりも、無意識や集団の意識、夢、偶然などを重視して分析をする学問です。
この心理分析学がタロット占いなど占術の学問的な根拠とされることも多いです。
(個人的には、学問とか脇に置いておいて。占いは占いなので、当たるも八卦当たらぬも八卦で気軽に楽しむのが良いと思います。)
シュルレアリスムで取られるオートマティスム(自動筆記)やデペイズマン、コラージュなど偶然性を利用し主観を排除した技法や手法と、深い関係にあると考えられています。
ダリ 『記憶の固執』
実はダリも、タロット描いています!
どーん。
このダリタロット
師匠のソニックさんも使っています!
とってもかっこいいですが、現在絶版、数万円くらいするみたいです。
タロットと絡めて、現代アート直前まで西洋美術史を振り返ってみました。
最後にもう一度、ど~ん。タロット。
タロットにたどり着くまでも、色々な芸術が生まれては廃れてきたんですね。
このライダータロットはおよそ100年前にデザインされました。
なおデザインされたのは、こちらスミス女史。
イギリスで活躍されたイラストレーターさんです。
おかげさまで今日も世界中のタロット占い師さんが、
悩める皆さまの心の支えとなっています。
たまには芸術にふれるのも良いものです。
今週末には美術館でもお出かけしてみてはいかがでしょうか?
ではでは次回からはようやく「タロット図解」の翻訳に戻ります。
YouTubeの方もよろしくね💓
[タロット占い]本当のあなた自身どんな人?心の内側。性格占い。秘密の自分。ジョハリの窓。深層心理。
こんにちは「まるくまもぐら」です‼
— まるくまもぐら (@marukumamogura) 2018年12月17日
🌟YouTubeで夜な夜なタロット占いチャンネル放送してます🌟
❤明るく仲良く楽しくの、ドキドキわくわく恋占い❤
🍀ぜひぜひ遊びに来てくださいね🍀
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